指先の痛み…グロームス腫瘍

こんにちは、ヤマジです!

指先が痛い珍しい症状(平尾パーソナルジム)_20230428_1

突然ですがもう5年ほど前になりますが、ヤマジは結構珍しい病気?になったことがあるんです。
話は今から10年ほど前に遡ります。
20代前半からずーっと右の中指が痛かったんです。
特に冬になると必ず痛むのですが、それが年々ひどくなる状況…ラグビーをしている兼ね合いから整形外科の先生には定期的にお世話になっていたので相談したところ血流の制限や血液成分など諸々異常はなく、まあ様子を見てくださいとのこと。

それから2~3年経つころには夏でも痛くて、冬になると車のエアコンの風が当たるだけでズキズキするように痛むといった状況でした。
痛風かよって思うレベルですが、ただ痛風と決定的に違うのが冷やすと恐ろしいくらい痛みが悪化するという点。
業務の中に雑巾掛けがあるため冬は地獄。
スポーツの現場に行くとアイシング用の氷を作るのが苦痛で仕方なく、指パッチンなんて痛すぎて何年もしていませんでした。

そんな状況なので指先をぶつけようものなら悶絶するんです(笑)
これわからないですよね(笑)
ちょっと机に指先が当たっただけで大勢のお客様がいるジムでしゃがみこんでしまうほどの痛み。
山路の場合は指先も痛いんですが心臓を木の棒で刺されるような痛みがあって息が苦しくなるんです。

そんな日々に突然転機が訪れます。

当時、柔道整復師という資格取得に向けた専門学生だった山路は整形外科学の授業を受けておりましたが国家試験に向けて余裕をぶっこいていたため(※舐めていたわけではなく、定期テストでもちゃんと点数は取れていましたからね?)ほとんどの時間を睡眠に使っておりました。

たまたま授業中に体勢を変えるために目が覚めたところ授業は良性腫瘍の分野に入っておりました。
腫瘍はご存知のように良性腫瘍と悪性腫瘍に分類され、悪性腫瘍は腰痛など様々な症状との鑑別が必要なため時間を割いてやるのですが良性腫瘍は教科書をパラっと読む程度。
その授業も先生がサクッと教科書を音読していたのですが
『指先の腫瘍についてはガングリオンの他にグロームス腫瘍というのがあります。これは良性の腫瘍で爪の付近に好発し痛みは激甚、寒冷時に悪化するという特徴があります。続いては~』

え、ちょっと待って。
それ山路じゃね?

一瞬で目が覚めました。
すぐにググって、授業が終わると図書室へ行って調べれば調べるほどこの指先の痛みはグロームス腫瘍に違いないと思えてきました。

翌週早速行きつけの整形外科へ
しかしここでひとつ余談ですが精神的なハードルが。

ドラマ『白い巨塔』などを観たことがある方はわかるかもしれませんが医療の業界は年功序列と肩書にとても厳しい世界で、例えば整骨院から整形外科に紹介状を書く場合は『○◯先生御侍史』と書かなければいけません。
○○先生に直接手紙を出すことは失礼とされているからです。
また、どんなに骨が曲がって明らかに折れてる場合でも“骨折の疑い”と書かなければいけません。
これは診断をして良いのは医師のみとされているからでもありますが、柔整師が医師を前に断定するのはよくないとされているからです。

診察室にて
先生…先日授業でグロームス腫瘍というのを習って、特徴がよく当てはまってるんです…一回診てもらえませんか。

とシンプルに伝えると、あーあり得るねと先生は言いレントゲン室へ。
レントゲンを撮ると右中指の末節骨(爪がある1番先っちょの骨)が片側だけ異様に凹んでいることが判明。
大学病院へ紹介状を書いてもらい詳しい検査をすることになりました。

腫瘍がどの程度の大きさや形なのかを詳しく視るためにMRIを撮ります。
このMRIがもうほんとに地獄で…
何度も言っている通り、グロームス腫瘍は寒冷に弱いですがMRI室って結構肌寒い温度に設定してあるんですね。
そしてしっかりと画像を撮るために指に板みたいなのを巻いて撮るんですがそれがもう痛いところのピンポイントに当たるわけですよ、、

そしてMRIを撮ったことがある方はわかると思いますが、はいチーズでは終わりません。大体30〜40分かかります。
もうまじで地獄でしたね。

腫瘍というのはヒアリング(問診)などだけで診断することはできず、生検と言って腫瘍を一部取り除いて最終的にそれが何なのかを診断しますが、山路の場合は指先に6ミリほどの腫瘍がある程度だったので日にちを決めて切除してから生検をすることに。

手術は日帰りで出来る局所麻酔か3日ほどの入院を要する全身麻酔とで選べます。
山路はいろいろ調べた結果、全身麻酔を選ぶことにしました。
というのも以前、ラグビーの試合中に頬を切って8針ほど縫った際はほとんど麻酔が効かず地獄をみた経験があるからです(笑)
また、仕事に学業に疲れ果てていたので少し休息が欲しかったというのもありました。

そんなこんなで手術室へ
全身麻酔の経験がある方はわかるでしょうが、瞬きをして次に目を開けたら病室です。
何回やってもあの感覚は不思議なものです。
そして生検の結果は良性のグロームス腫瘍
通常グロームス腫瘍が4ミリ前後が平均的なサイズと言われているので、6ミリはかなりの大物
そりゃ6、7年体の中で大切に育てていたのでそのくらいのサイズになります。

また、グロームス腫瘍はとても珍しく整形外科の先生でもこの疾患を思い浮かべる人は多くないそうで山路は本当に幸運でした。
皆さんも
指先が痛い、猛烈に痛い、寒いと悪化する
という症状があれば病院へ行ってみてください。
稀に足の指にも発生するようなので…

国際ライセンスNESTA認定パーソナルトレーナー
日本タイ古式マッサージ協会アドバンスセラピスト&認定講師
柔道整復師
国家資格取得者の確かな技術を体感できる施術で痛みを取り除き
業界13年の異次元パーソナルトレーニングで再発を予防する
痛み改善のスペシャリスト 山路達也
福岡市中央区平尾1−10−20 BRAMASOLEhirao401
タイ古式整体とパーソナルトレーニング BOOS fit

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